パイプパイプ煙草

McClelland Matured Virginias: NO.24 (マクレーランド ヴァージニア No.24)

ドラマ葉と渾然一体になったヴァージニアを満喫。

McClelland Matured Virginias: NO.24 (マクレーランド ヴァージニア No.24)
McClelland Matured Virginias: NO.24 (マクレーランド ヴァージニア No.24)
熟成期間を延長することにより深みのある栗色になったヴァージニアとドラマ葉をブレンドした珍しいフレーク煙草。スムースでコクのある味わいは、ダーク・ヴァージニアを好む方ならばいつでも楽しめるでしょう。
(パッケージの説明文をさぼ亭主人が翻訳)

US$14.99/100g也。(税・送料別)

“Matured Virginias”シリーズは、その名の通り熟成されたヴァージニアをフィーチャーしたシリーズで、マクレーランドが創設された1977年からリリースされている最古参のシリーズですね。シリーズにはこの NO.24 の他には、NO.22、25、27、そして“Navy Cavendish”があります。(このシリーズを紹介しているマクレーランドのページはコチラ。)

開封すると、よく熟成された感じのやや酸味のある香り。密度の高いブロークン・フレークなので着火には若干手間取るものの、火が安定してしまえば、以降は快適に喫煙できます。なお、前述の通り葉の密度が高く、喫煙時間が長めになるため、大きなパイプに目一杯詰めちゃうと、途中で飽きるかも…。

序盤は十分に熟成、加熱されたヴァージニアならではの、苦味とコクのある強めの甘みが広がります。しかし、ただ甘いだけじゃない。そこにはしっかりとオリエンタルがっ!私の場合、特に葉組を確認せず、ヴァージニアのみかと思って着火したので、ちょっと驚いたほどです。

ドラマ葉については「McClelland Grand Orientals: Drama Reserve (マクレーランド ドラマ リザーブ)」を紹介した際に、

ドラマ葉は、オリエンタル葉の中でも甘味は少ない方だと思います。(中略)「スパイシー」って、甘さと比べて文章で表現するのが難しく何とももどかしいのですが、ヴァージニアのシャープな甘さをさらにシャープに彩るスパイシーさは感動的です。

と書いていますが、NO.24 でも同じ印象で、やはりドラマ葉はオリエンタルでも甘み系というよりはスパイシー系だと感じました。

中盤以降は、徐々にスパイシーさがアップしてヴァージニアオンリーのブレンドと一線を画した味になります。

ドラマ葉のスパイシーさが効いているため、ヴァージニアならではの「爽やかさストレート勝負!」が好きな方には合わないかもしれません。私はオリエンタル大好きなため最初から好印象でしたが、開封後しばらくは何故”Matured Virginias”に含めているのかが疑問でした。「マクレーランド立ち上げ直後でシリーズのラインナップが少なかったからで、今だったら別のそれっぽいシリーズにしたんじゃない?」などと考えていました。ところが、数ボウル喫っているうちに、ドラマ葉が主張しつつも、ヴァージニアと並立しているというよりは完全に馴染んでいることに気づき「ヴァージニアとドラマ葉の味わいが十分に攪拌されて一体化しつつも、総体としてはヴァージアを味わうためのブレンド。そう考えるとやっぱり”Matured Virginias”シリーズという鞘に収めるべきなのか」と思うように。

どうやらここのところ、”Oriental-Conscious”というような状態で、オリエンタルばかりに意識が集中しがちになっていたようです。しかし、ブレンドとして考えた場合、このブレンドのように、混ぜて馴染ませることで活かす使い方もある(というかこの使い方が本流か)わけで、葉組だけでなく、馴染ませ方の度合いによっても味わいが変わるブレンドの世界は奥が深いなぁと再認識した次第です。

…と、味について具体的に表現する部分が少ないままグダグダと語ってしまいましたが、このブレンドに関しては「熟成されたヴァージニアの甘さにオリエンタルのスパイシーな味付け」と、簡単に表現しちゃって良いのかと。特にオリエンタルが嫌いという方以外には広くお薦めできる旨さです。私も近いうちにリピートしそうです。良く言えば「中庸」、悪く言えば「中途半端」といった印象もありますが、マクレーランドにはとんがったのが他にたくさんあるので問題ないでしょう!


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