McClelland GKCPC: Boston 1776 (マクレーランド ボストン 1776)
ピュアなストレートヴァージニアの最高峰!
US$ 9.94/50g也。(税・送料別)
レビューしたパッケージのロット番号:137515
パッケージの説明文がいまいちよくわからないのですが、アメリカの歴史で 1776 年(240年前)というと、独立戦争の初期で、当時イギリスの植民地だったアメリカの民兵がボストンに集結し、イギリス軍を追い出しボストンを解放した戦いがあった年になります。なので「自由を勝ち取るために戦った240年という時間、そして自由のために戦った人々を支えたアメリカのパイプ煙草を祝福するために生まれた」といった感じの意味かもしれません。
なお、”GKCPC”は”Greater Kansas City Pipe Club”の略です。
というワケで前振りはこのくらいにして、なんとも地味なデザインのパッケージを開封すると、葉っぱはマクレーランドにしてはカッチリと整った、崩れ方の少ない厚手のフレーク状で、ほんのりとヴァージニアの熟成臭がします。フレークの密度がかなり高く硬いため、ある程度ほぐしてからパイプに詰めた方が喫い易いかと思います。
着火すると、香料が感じられないまさにストレートヴァージニアといった甘さと若干のビター・アーシーな味わいで、第一印象は「これは旨い…当たりだわ!」。同じストレートヴァージニアで個人的に銘品認定の「McClelland They’re Back: Brindle Flake (マクレーランド ブリンドルフレーク)」と比べると、ブリンドルフレークは少量ながら香料が入っているためか、ボストン 1776 よりも爽快感があります。ただ、ヴァージニアの甘みや味わいをよりストレートに楽しめるのはボストン 1776ですね。トータルとしては甲乙つけがたく、共に「ストレートヴァージニアの最高峰」と言えるレベルかと。
中盤以降も味の変化はほとんどありませんが、素朴ながら上質な味わいで飽きることはありませんでした。ここまで旨いと、味が変わらないのはむしろ大歓迎! いやホント旨いですよコレ! 難点といえば、ピュアなストレートヴァージニアで味にツッコミどころが無いため、味について語りにくいところくらいじゃないでしょうか(笑)。
なんかもう、人生の最後に「ああ、旨い煙草をたくさん喫えて幸せだった」と思えるようになるために、今後の喫煙人生で「少なくともストレートヴァージニアについてはこのボストン 1776 とブリンドルフレークの喫煙回数・比率をなるべく高くするのが正解なので、新規開拓は控えた方がいいんじゃないか?」と思ってしまうほどです。
このブレンドについては「面白みが無い」と思う方はいるかもしれませんが、「不味い」と思う方はいないんじゃないでしょうかね。ピュアなストレートヴァージニアを探している方には強力にお奨めの逸品です。