McClelland Collector Series: Tudor Castle (マクレーランド チュードル キャッスル)
パイプ煙草の味わい(ほぼ)全部入り。
US$ 10.48/50g也。(税・送料別)
レビューしたパッケージのロット番号:2015
ヴァージニア+オリエンタル(Yenidje)+ペリクという比較的珍しい葉組のブレンド。
着火すると、ヴァージニアとオリエンタルが混然一体となった甘さとビターさが広がり、ペリクが全体の角を取りつつ調整役としてブレンドとしてのまとまりを演出…なのですが、それだけでは語り尽せない幅広さと深みがあり、はじめて喫った時は、良い意味で「こいつぁ一筋縄ではいかないな…」とニンマリするほどでした。そして、喫えば喫うほど「これはかなりすごいブレンドなのでは?」という思いが深まりました。なぜならば、このブレンドは甘さ(しかも、さまざまな種類の甘さ)、スパイシーさ、ビターさ、アーシーさ、酸味、まろやかさ…といった、煙草の味わいの表現に使う言葉のほとんどを含んでいるんですよね。「逆に含まれていないのは何?」となると、まろやかさと排他になるのでしょうが、爽やかさはあまり感じないですね。パッケージのデザインが地味なためかあまり目にとまらず、買ってみるのがなんとなく後回しになっていたのが悔やまれるほどすごいですコレ。
中盤以降は甘さが若干ダウン、スパイシーさとビターさがアップしつつも「味わい全部入り」感は変わらず。「全部入り」といっても、全体として何系の味わいかというとオリエンタル系になるのかなぁ。
むちゃくちゃ旨いですが、私的評価でこれより旨いと感じるブレンドもあります。ところが、幅広さ、繊細さ、すごさという切り口だと、これを超えるのはそうそう無いのでは? と思ってしまうほど印象深い味わいですね。
なお、このブレンドはかなり密度の高いフレーク状になっているため、いつもの調子でパイプに詰めると喫煙時間が長くなります。私の場合、前述の「すごさ」故にこのブレンドを長時間味わうと疲れてしまうので、かなり少なめに詰めるようにしています。
いや~これは本当にどえらいブレンドです! イージーに喫煙しても十分旨いけど、じっくりと喫煙に集中してすごさを堪能するのが正解かと。そして、ビギナーよりもある程度経験を積んだパイプスモーカーの方がそのすごさを満喫できるかと思います。私も近いうちにリピート確定ですが、開封しても「今回は集中してガッツリ味わうぞ!」というココ一番という時用になりそうですね。くどいようですが、本当にどえらいブレンドです。こういうのがあるから、マクレーランドは全制覇したいという思いが止まりません。
これだけの上質なブレンドが送料と税金を合わせても 2,000円程度で楽しめる。嗜好品としてのパイプ煙草はワインなどに比べると格安だなぁと思わずにはいられない逸品です。
初めまして 何時もはいけんさせて頂いております
当方 イングリッシュタイプおよびバルカンタイプが好きで 最近は 缶入りはMcClelland の物ばかり喫っております
G.L.Pease の物もその辺はいろいろ喫ってみたのですが さぼ亭さんもおっしゃられるように
難しくて繊細過ぎて どうも面倒くさいので ここのところは マクレばかりですね
この Tudor Castle やったことがないのですが この次是非やってみようとおもいます
一つ 気になることがあるのですが
G.L Pease の Quiet Night が唯一のこのブランドのお気に入りなのですが
さぼ亭さんのコメントを聞きたい所です
また バルクの Lancers Slices なども ・・・
それでは 失礼いたしました
コメントありがとうございます。
GLPは繊細過ぎてなかなか手が伸びず、あまりチェックしていないのですが”QUIET NIGHTS”は”Tudor Castle”と葉組が似ていますね。
今度機会があれば購入&レビューしてみますね。
ピンバック: G. L. Pease QUIET NIGHTS (G.L.ピース クワイエット ナイツ) – さぼ亭日乗