パイプパイプ煙草

Gawith, Hoggarth & Co. bulk: DARK FLAKE SCENTED(ガーウィズ・ホガース ダークフレークセンテッド)

お墓参りに最適!? お線香感あふれる一服。

※バルクのためパッケージの写真、説明文なし

US$5.94/1oz 〜 US$62.55/17.5oz 也。(税・送料別)

着香していないと思われる「DARK FLAKE UNSCENTED」(原稿執筆時点で未喫煙)というブレンドをクマル(トンカ豆、トンキン豆)、メイプル、リコリス(甘草)で着香したもの。

メイプルとリコリスは着香ブレンドではよく見かけますが、クマル(トンカ豆、トンキン豆)は見かけないですね。私も知らなかったので軽く調べてみたところ、桜餅を包む葉っぱ(オオシマザクラの塩蔵葉)の香りのようです。興味のある方は Wikipedia などで「クマリン」を調べてみてください。

フレークは黒くて厚くて水分が多く、いかにも火付き火もちが悪そうです。初体験のブレンドを開けた場合、通常は最初に香りもチェックするのですが、今回は見るからに手強そうなフレークに気を取られてしまい、そのままパイプに詰めて着火。そして着火後に驚きの事態に!(つづく)

 

 

 

(つづき)思った通り火付きが悪いので吸いながらライターをチャカチャカやっていたところ、むせ返るような「お線香」の香りがっ! 香料の煙つながりと考えればあり得ないものではないものの、想定外の事態に笑ってしまいました。

あまりのお線香感から、香料のどれかがお線香と共通なのかと思い調べめみました。まぁ一番怪しいのはクマルなのですが…

  • メイプル:これはわかりやすい香りで、違う。
  • リコリス:違うと思うけど「一役買っている」程度はあるかもってことで調べてみたけど、お線香には普通は含まれない香料の模様。
  • クマル:「絶対これだろう!」と思い調べたところ、お仏壇に供えるような一般的な「お線香」に直接は使われていない模様。ただ、このブレンドの海外のレビューに「トンキン(クマル)はゼラニウムの香りが…」というのがありました。ゼラニウムであればお香の定番の一つだし、ここで腑に落ちました。

…という事で、やはりこのお線香感の正体はやはりクマルだったようです。

正直、最初の数ボウルは「なんだこの線香臭いブレンドは!」とあまり高い評価ではありませんでしたが、数を重ねていくうちに「これはこれで結構アリじゃね?」と徐々に評価が上昇。中盤に差し掛かるあたりからリコリスが効いてきて、メイプルの安心感ある香りもサポートし、なんとも言えない個性的な味わいが出てくるんです。

葉組はバーレーとヴァージニアかと思われますが、「Gawith, Hoggarth & Co.」の葉っぱだし、素性が良いんでしょうね。元になった「DARK FLAKE UNSCENTED」も結構旨いような予感がするので近いうちに試してみようかと。ただ、ブレンドとしての完成度は今回試した着香の「DARK FLAKE SCENTED」の方が高いような気がします。

「常喫ヘビーローテーション入り」というタイプではないものの、かなり良くできているブレンドではないでしょうか。パイプ喫煙ビギナーよりは、色々味わった経験があるスモーカーにおすすめのブレンドです。序盤は線香臭いけど。

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