McClelland Anniversary 1977-2017 (マクレーランド アニバーサリー 1977-2017)

キプロス産ラタキアの働きが見事な「左脳派」の名品。

1977-2017 (マクレーランド アニバーサリー 1977-2017)
McClelland Anniversary 1977-2017 (マクレーランド アニバーサリー 1977-2017)
熟成されたヴァージニアをリボンカットしたエレガントなブレンドで、最高のヴァージニアのみが作り出すことができる透明感のある香りと自然な甘さを、キプロス産ラタキアで軽く味付け。何か月も熟成させることにより、豊潤な味わいをつくり上げています。
(パッケージの説明文をさぼ亭主人が翻訳)

US$ 17.07/100g也。(税・送料別)

レビューしたパッケージのロット番号:92017

マクレーランド創業25周年記念ブレンドとして2002年に発売され、その後何度か再販されているブレンドの再再販。創業当時のパッケージ形態である、缶を紙で包んで蝋で封をするスタイルが再現されています。「Anniversary 1977-2017」は3種類流通しているようで、蝋の色が赤いのが2002年版の葉を利用、緑は2005年版、茶色いのは2010年版のものだそうです。今回レビューしたのは蝋の色が緑のものになります。

着火するとまずヴァージニアの甘みが広がります。基本的には熟成の進んだヴァージニアの味わいですが、熟成の若い葉もある程度ブレンドしているようで、味わいの幅が広がりリッチさを演出。そして特筆すべきはラタキアの利き方で、そのスモーキーさがいい感じの「苦味」のようになって、ややもすれば「ヴァージニア祭り」に走りそうな味わいを巧みに抑制しています。序盤からそんな上質な味わいで「当たり感」がプンプンです。

後半に差し掛かるとラタキアのスモーキーさによる抑制が強まってくるのですが、これがまた実にいい効き具合で「おいおい、こんな時のために俺がいるんだぜ?」と言わんばかりの働きで、ヴァージニアで口の中が甘くなって飽きが来そうになるのをガッチリとガードして「旨いわコレ〜」という満足感を最後まで持続させてくれます。パッケージの説明文によるとラタキアはキプロス産とのことですが、もしこれがシリア産だったら全体として締まりのない味わいになってしまうような。ラタキアというとキプロス産よりシリア産をありがたがってしまいがちですが、この使い方はキプロス産の方が向いていますね…まさにブレンドの妙!

個人的に、上質なブレンドには「右脳派」と「左脳派」ともいうべき2つのタイプがあると思っています。1つ目の「右脳派」は、小難しいことを考えさせずにその旨さで感覚を圧倒するタイプ。もう一つの「左脳派」は「1ボウルの喫煙を通じての味わいのストーリーの演出」があるなど、スモーカーをうならせるロジックを持つタイプですね。このブレンドは典型的な「左脳派」かと。

基本的にはヴァージニアプッシュのブレンドで、ヴァージニアが苦手なパイプスモーカーは多分いないと思うのでどなたにも広くお薦めできる逸品です。このブレンドのラタキアは量も少なく抑制剤的な側面が強いため「ラタキアは苦手」という方でも問題ないかと。限定ものの再販ブレンドで、いつ手に入らなくなるかわからないため、私も早速追加で購入しました。



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