パイプパイプ煙草

Samuel Gawith Skiff Mixture (サミュエル・ガーウィズ スキッフ・ミックスチャー)

主役のオリエンタル(ターキッシュ)を名脇役たちが引き立てる!

ウィズ スキッフ・ミックスチャー)
Samuel Gawith Skiff Mixture (サミュエル・ガーウィズ スキッフ・ミックスチャー)
ヴァージニア、ターキッシュ、ラタキアによるイギリスの古典的 なレシピのオリエンタル・ブレンド。
ターキッシュの配合が多いのでしっかりとした強さがある。かなりボディーのあるオイリーな食事や肉料理の後に最適。
(柘製作所のカタログより抜粋)

US$9.99/50g也。(税・送料別)

開封時の香りは比較的ラタキア臭が強く、ラタキアフィーチャーのブレンドかと思い火を点けてみると、確かに着火直後はラタキアが強めにきていますが、すぐにオリエンタルがムンムンと立ち上がってきます。柘製作所のカタログにもある通りオリエンタル(ターキッシュ)の配合が多いのでしょう。オリエンタル好きな私はこの時点で「おっ、こいつぁ当たりか!?」となりました。

どこ産のオリエンタルを使っているのかは分かりませんが、スパイシーさと甘さの中庸をいっている感じで好印象です。ヴァージニアは多分熟成が浅めなタイプで、ほんの少し青臭さを残しつつ、あくまでもベース・裏方に徹しています。ラタキアは、オリエンタルを上品にコーティングしつつそれなりに主張してきます。

中盤になると、ヴァージニアが効いて爽やかな味を感じられるようになります。ただヴァージニアだけが立ち上がるのではなく、ラタキアと巧い具合に補完しあってオリエンタルを引き立ててくれているのはさすがです。なお、ヴァージニアが強くなる分だけラタキアが弱くなる訳ではなく、ラタキアは序盤から持続して、ヴァージニアとラタキアでオリエンタルを二層コーティングしているイメージになります。

終盤は、オリエンタルが甘さよりスパイシーさに傾き、「ヴァージニアとラタキアでオリエンタルを二層コーティング」のコーティングが分解されてきて、それぞれが並び立って主張してくるような味になります。ブレンドとしての統一感は失われてくるのですが、各要素が旨いのでこれはこれで有りかと。

個人的な印象では“Samuel Gawith”はブレンドの当たり外れが大きいのですが、このブレンドは当たり! ただし、比較的パイプを選ぶブレンドかも…。相性が悪いパイプだと、オリエンタルは感じられても、ラタキアとヴァージニアの名脇役っぷり、特にヴァージニアの仕事を感じられないかもしれません。

柘製作所扱いで日本でも一般的に売られているようですし、同じくオリエンタルをフィーチャーした「DUNHILL Early Morning Pipe(ダンヒル アーリーモーニング)」あたりの次のステップとして、オリエンタルに興味があるビギナーの方にもお薦めです。


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