Esoterica Tobacciana And So To Bed (エソテリカ アンド ソー トゥ ベッド)

「空間のような何か」の向こうに何を見るのだろうか!?

Esoterica Tobacciana And So To Bed (エソテリカ アンド ソー トゥ ベッド)
Esoterica Tobacciana And So To Bed (エソテリカ アンド ソー トゥ ベッド)
1日の物語の中の出来事として、スモーキングジャケットを着て、グラスにポートワインを注ぎ、足下にゴールデンレトリーバーを待機させて、この最高のミクスチャをお楽しみください。
(パッケージの説明文をさぼ亭主人が翻訳)

US$9.89/2oz也。(税・送料別)

パッケージの説明文が「はぁ?突然何言っちゃってんの?」と意味不明気味なのですが、思いっきり意訳すると「1日の終わりに、今日の出来事を思い出し、くつろぎながらこれで一服しなよ!」くらいの感じなんですかねぇ。なお「スモーキングジャケット」とは、19世紀中頃に流行した煙草を喫う時のためにデザインされた服装で、後のタキシードの原型になったそうです。

葉組的にはメリーランド葉が入っているのが珍しいところですかね。こちらのサイトではいろんな葉っぱの特徴を簡単にまとめてありますが、メリーランド葉は非常にマイルドで、紙巻きたばこによく使われるそうです。特にこれといった味はない、ブレンド用の葉っぱなのでしょうか? で、実際のところ、香りはかなり「紙巻きっぽい」です。このブレンドを続けて喫うと、部屋には「喫煙室」「喫煙コーナー」みたいな香りが立ちこめてきます…。

序盤は前述の紙巻きっぽさがインパクト強くて、しばらくはそれに幻惑されてしまい、ヴァージニア的な甘さは分かるのですが、入っているはずのラタキアとかオリエンタルはほとんど感じられません。

中盤になるとオリエンタルが微かに立ち上がってきます。このオリエンタルはイェニジェ葉的な、スパイシーさ控えめで甘いタイプ(「McClelland Grand Orientals: Yenidje Highlander (マクレーランド イェニジェ ハイランダー)」参照)かと。ヴァージニアとの甘さの競演が良いんですけど、多分これがメリーランド葉なのでしょうか、真ん中に正体不明の「空間のような何か」がドーンとある感じがして、イマイチ踏み込めないというか、不思議な味わいです。

終盤に差し掛かるあたりでやっとわずかながらラタキアが感じられ、その分ヴァージニアが顔を潜めて、オリエンタル+ラタキアといったコッテリした味になります。ただ、前述の「空間のような何か」が残っていて、いわゆる「靴の上から足を掻くような感じ」で何とも物足りない…う〜ん。

1日の終わりに喫う事を想定したブレンドのようなので、この「空間のような何か」が睡眠をイメージしていて、その睡眠を形作る外枠として、ヴァージニア、オリエンタル、ラタキアを配合したのかと勘ぐってしまいました。まぁ確かに寝る前にオリエンタルプンプン、ラタキアモンモンでは良い夢は見られないかもしれませんね…。

このブレンドも、エソテリカの常で入手は比較的困難なのですが、私としては「無理して手に入れる程旨くはないかな」というのが正直な印象ですね。

以下余談になりますが、メリーランド葉について調べていたら、ちょっと残念な情報を見つけたので抄訳してみました。

メリーランドの煙草の時代の終わり

By Philip Rucker
「ワシントンポスト」スタッフライター
2007年3月1日

 

(2007年の)8年前、サウスメリーランドでの煙草農業は盛んで、1,000件近い農家が950万ポンドの「メリーランド煙草」として知られる煙草を栽培していた。

現在、ほとんどの農家は煙草の栽培を止めている。

2000〜2005年に終了した州による煙草買い上げプログラムには、約854件の煙草農家が参加しており、このプログラムに参加する前の平均的な価格で、煙草を買い取ってもらっていた。このプログラムは、新しい農作物への転向や事業のためのもので、多くの参加農家は、ワイン用のブドウや野菜などの栽培に転向している。

一方、約100件の農家が、煙草栽培を続けている。それらのほとんどは、政府による助成金を認めていないアーミッシュ派(米国のプロテスタントの中でも厳格で無抵抗主義の教義をもつ)の人々だ。彼らは別の作物…フィリップ・モリスのような大規模な煙草生産者に大きな需要があるバーレー煙草の栽培をはじめた。

煙草農業の終焉がサウスメリーランドの農業・経済のシフトを引き起こしているのだ。

まぁ時代の流れなんでしょうけど「煙草産業の終焉」とハッキリ書かれてしまうと寂しいですね。なお、この記事からは、いまだにメリーランド葉を作っている農家がいるとは読み取れませんでした。もうちょっと調べたら2013年8月付けでこんな記事が。要するに Edgerton という場所で新たに栽培されているようなので「メリーランド絶滅」みたいな事は無さそうです。

3 thoughts on “Esoterica Tobacciana And So To Bed (エソテリカ アンド ソー トゥ ベッド)

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