パイプパイプ煙草

McClelland Grand Orientals: Yenice Agonya (マクレーランド イェニジェ アゴニャ)

ストイックな真のオリエンタルマニア向け!?

McClelland Grand Orientals: Yenice Agonya (マクレーランド イェニジェ アゴニャ)
McClelland Grand Orientals: Yenice Agonya (マクレーランド イェニジェ アゴニャ)
古代のトロイやイリオスから遠くないマルマラ海の近くで育った、幅が広く、繊維がハッキリした、赤っぽい黄色のトルコタバコの一種は、スムースな味わいとデリケートな香りで高名です。
“Yenice”はトルコでは”Yenidje”と発音し、その”Yenice”葉の一種である Agonya 葉が、クサンティ葉の起源となるのです。
このブレンドは、Agonya 葉の芳醇な味わいと鋭い香りに焦点を当ててつくられました。
(パッケージの説明文をさぼ亭主人が翻訳)

US$ 10.49/50g也。(税・送料別)

今まで当ブログで紹介してきた Grand Orientals シリーズの中では、「McClelland Grand Orientals: Smyrna No.1 (マクレーランド スミルナ No.1)」と同じ、ヴァージニア+オリエンタルというシンプルな葉組です。

お味の方はと言うと、葉組がシンプルなせいか、スミルナ No.1 同様に、素のオリエンタル感がドーンと来ます。オリエンタル感と言ってもイエニジェ葉なので、スパイシーさムンムンという感じよりは、トロリとした甘味のあるスパイシー感ですね。ただ、なんというか全体的にドヨーンとした重さで、

この感じ…「Samuel Gawith Commonwealth Mixture (サミュエル・ガーウィズ コモンウェルズ)」か?

とガンダムのような台詞が出てしまいました。コモンウェルズがラタキア+ヴァージニアで、この イェニジェ アゴニャはオリエンタル+ヴァージニアなので当然味は違いますが、ドヨーンとした重さが何とも似ています。

同じ Grand Orientals シリーズでも、「McClelland Grand Orientals: Yenidje Supreme (マクレーランド イェニジェ シュプリーム)」はメリーランドが含まれています。メリーランドは煙草の味を薄める時に使われるようなのですが、イェニジェ アゴニャとイェニジェ シュプリームを喫い比べてみると、その意味がよくわかりますね。イェニジェ シュプリームの方が旨いんですよね、実際。で、両ブレンドで大きく違う点がメリーランドの有無…なるほどね。蕎麦マニアで、蕎麦本来の味を楽しむため、麺をツユに付けずにそのまま食べる人がたまにいますけど、イェニジェ アゴニャもそんな感じで、ガチのオリエンタルマニア向けなのかもしれません。

というわけで、開封してしばらくは、マニアックすぎてそれほど旨いとは思いませんでした。ところが、色々試しているうちに、味が強くて、通常パイプ喫煙しながら飲むには適さないような飲み物をチビチビやりながら喫うと良い感じになる事に気付きました。具体的には、苦味が強いエスプレッソや、甘いチャイなど。味覚レイヤーでイェニジェ アゴニャをドリンクとブレンドするような感じですね。私は煙草の自家ブレンドはやりませんが、イェニジェ アゴニャはブレンドに使っても面白いのかも?

終盤になると若干甘味が強まってきますが、全般を通して大きくは変わりません。他のものを口にせずに、これだけを続けて1ボウル喫うのは、最高級に麺が旨いざる蕎麦を、ツユ無しで1枚食べるのに通じるものがあると思います(笑)。

…というワケで、オリエンタル大好きで「我こそは!」というパイプスモーカーの方にはぜひ味わっていただきたいのですが、ある程度の覚悟を必要とする、ストイックな真のマニア向けブレンドかもしれません。


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