パイプパイプ煙草

Rattray Red Rapparee(ラットレー レッドラパリー)

ラットレーのブレンドの中ではラタキアの配合比率が最も高いとのことだが!?

Rattray Red Rapparee(ラットレー レッドラパリー)
Rattray Red Rapparee(ラットレー レッドラパリー)
各種のヴァージニアとラタキア。重みのあるたばこばかりのフルボディーなブレンド。火持ちを良くするために細かく短くした刻み幅。最後に少々濃いグレーの灰が残るが、これは不完全燃焼の結果ではなく、このブレンドの特性。
(柘製作所のカタログから転載)

US$15.89/100g也。(税・送料別)

柘製作所のカタログによると、当ブログでも以前紹介した「Rattray’s No. 7 Reserve(ラットレー セブンリザーブ)」と同じ構成だが、配合比率が違うため、こちらの方が多少ヘビーとの事。

ラットレーのブレンドの中では、ラタキアの配合比率が最も高いとの事です。(ラットレーはそういうの作らないとは思いますが)「ラタキア40%」などを売りにしているブレンドに比べると大分少ないのではないかと思います。「とにかくラタキアたっぷりがええんじゃ!」という方には物足りないかもしれない、あくまでも抑制の効いたラタキア風味。

だがそれがいい。

煙草のブレンドの妙って、要するに「寸止め」の巧さなんじゃないかなと…。このブレンドもそうですが、寸止めが巧いたばこは喫って旨い。「先入観」と言われるとそれまでですが、Rattray とかG.L.Pease のような「天才ブレンダー」と言われる人のブレンドを喫うとそう感じる事が多いです。

じゃあ、「天才ブレンダー」による作ではない煙草は存在価値がないのかというと断じてそうじゃない。寸止めが巧いブレンドはギリギリの味わいになるため、喫う人に神経質になる事を要求して堅苦しい。「パイプ煙草なんてリラックスするために喫うのに、神経を研ぎすましてやるのは違うんじゃないか?」というニーズもあるわけで、そういう時は寸止めまでは行かなかったり、行き過ぎちゃったりする煙草をグデーッとしながらイージーに喫った方が、トータルとして「旨ぇぇぇ!(=至福の時)」ってなりますよね。要するに、「味としての旨さ」と「快適な喫煙タイムによるトータルの旨さ」のどちらを選ぶかの問題なんだと思っています。

…と語ってしまいましたが、レッドラパリー実に旨いです。基本はヴァージニアとオリエントで、ラタキアが薄い、抑制の効いた皮膜として味全体を覆っているようなイメージ。セブンリザーブよりは「ドーン」と来るので、空腹時よりも満腹時にやった方が良いかもしれません。

燃焼速度が速めのようなのでボウル大きめ、微妙な味わいを楽しむために味が際立つパイプで(変な表現ですが)味に耳を傾けて喫うと至福の時が約束されます。ながらスモーキングにはちょっともったいないかな。抑制が効いているだけあって変な癖や尖ったところもないので、おそらくこの味が苦手という方はいらっしゃらないでしょう。全てのパイプスモーカーに一度は試してみてほしいブレンドですね。


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